燃料によるフォークリフトの違いを解説
フォークリフトにはエンジン式とバッテリー式があり、それぞれ特徴は異なります。今回はその違いを解説していきますので、買い替えの際は参考にしてください。
エンジン式フォークリフトとバッテリー式フォークリフトの特徴
エンジン式フォークリフト
エンジン式のフォークリフトはガソリン、ディーゼル、LPG、圧縮天然ガスなどの燃料で動きます。メリットはパワーとスピードが優れているので広い場所や屋外での使用と、重量物の運搬に適しています。また、連続稼働時間が長いこともメリットとしてあげられます。
デメリットはバッテリー車に比べて車体の全長が長く小回りが利かない事と、排気ガスが出るので狭い場所や換気の悪い場所での使用は不向きでしょう。
バッテリー式フォークリフト
バッテリー式のフォークリフトは電気を使いモーターを動力として動きます。メリットはエンジン車に比べて全長が短く小回りが利く事と、排気ガスを出さないので狭い場所や屋内での使用に適しています。そのため作業環境の改善に繋がり、地球環境にも優しいフォークリフトと言えます。
また、モーターを動力としているため部品点数も少なく、故障リスクが低い事もバッテリー式のメリットと言えるでしょう。
デメリットはエンジン式フォークリフトに比べるとパワーが劣るため、大きすぎる荷物の運搬には不向きでしょう。
その他、連続稼働時間が短い事とバッテリー液の補充が手間ということがあげられます。
連続稼働時間について、バッテリー式はフル稼働で4~5時間程度しか持たない事、フル充電まで8時間程度も掛かってしまうため、予備バッテリーを用意しているケースもあります。
バッテリー液の補充については毎日充電する場合は週に一度、充電の頻度が少ない場合でも月に一度は液量の確認と補充を行いましょう。
コストの比較
エンジン式とバッテリー式ではどのくらいコストが違うのか、算出と比較をしてみます。
【算出条件】
- 車両は1.5tカウンターリフトを新車購入し10年で償却
- 1日の稼働時間は4時間
- 年間の稼働日は250日
- エンジン式の燃料費は130円/ℓ(軽油)、1時間当たり3.6ℓの消費
- バッテリー式は電気料金が25円/ kwh(基本料金は除く)、1時間当たり3.4kwの消費
- バッテリー式のバッテリー交換費用100万円(購入から5年経過時に一回交換)
- 点検、修理、消耗品交換費用は除外
エンジン式(ディーゼル) | バッテリー式 | |
---|---|---|
①車両価格(1.5t車) | 16万~20万(新車160万~200万) | 18万~23万(新車180万~230万) |
②燃料費 | 約47万円 | 約8.5万円 |
③バッテリー交換費用 | 無し | 約10万 |
年間コスト(①+②+③) | 約67万 | 約41.5万 |
上記の通り、バッテリー式の方がコスト面でメリットがありそうです。
まとめ
エンジン式フォークリフト
メリット
- パワーやスピードに優れ、重量物の運搬に適している。
- 連続稼働時間が長い。
- 車両本体の価格はバッテリー式より安い。
デメリット
- バッテリー式に比べて小回りが利かない。
- 排気ガスが出るので狭い屋内での使用は不向き。
- バッテリー式よりランニングコストは高くなることが多い。
バッテリー式フォークリフト
メリット
- 排気ガスが出ないので屋内の使用に適している。
- エンジン式に比べて小回りが利く。
- ランニングコストが安くなることが多い。
- 部品故障リスクが少ない。
デメリット
- 連続稼働時間が短い
- 大きい車両がないため、大きすぎる荷物の運搬は不向き。
- バッテリー液の補充が手間。
- 車両本体の価格はエンジン式より高く、バッテリーの交換費用も高額。
以上ですが、今回の「燃料によるフォークリフトの違い」を参考にしていただき、自社の作業環境に合ったフォークリフトを選定してください!
↓パレティーナ・プラパレが滑らない!!