フォークリフトのハンドル操作を解説
フォークリフトのハンドル操作のコツ
安全にフォークリフトを運転するために、フォークリフトのハンドル操作のコツを押さえる事は重要です。押さえるべきポイントをお伝えしますので、しっかりと覚えて安全運転につなげていきましょう
操作は原則左手で行う
フォークリフトのハンドル操作は原則左手で行います。座って操作するカウンタータイプの場合、右手は右足の太ももの上に軽く置いておきましょう。
右手をリフトレバーやチルトレバーに添えたまま走行すると、いつの間にかフォークやチルトが動いていたということがありますので注意しましょう。
↓フォークが水平かどうか一目でわかる!!
曲がりたい方向に回す
基本的には車と同じで、曲がりたい方向にハンドルを回します。フォークリフトは車よりもバック走行を頻繁に行いますので、混乱して誤った操作をしないように「曲がりたい方向に回す」ということを覚え、落ち着いて操作しましょう。
操作は小さくする
フォークリフトは小回りを利かせるために一般的な車と違い後輪操舵となっています。
少しのハンドル操作で想像以上に急な角度で曲がるため、ハンドルを大きく操作すると外輪差によって車体の振り幅が大きくなります。そのため、壁等に車体をぶつけてしまう事や、急ハンドルによって荷役中の荷物はもちろん、車体自体も横転してしまう可能性がありますので、ハンドル操作は小さく行いましょう。
ハンドルを切るタイミングを覚える
大まかに言えば前輪が曲がりたい地点に到達したタイミングでハンドルを切るようにするとスムーズに曲がれますが、慣れるまでは速度を落とし慎重にハンドルを切り、後輪操舵による外輪差の間隔を掴むようにしましょう。
ただ、フォークリフトの前輪も大きいのでタイミングは一概に言えないため、狭い所でも上手く操作できるように状況に応じた細かいタイミングも覚えておくと尚良いでしょう。
↓パレティーナ・プラパレが滑らない!!
基本のハンドル操作
フォークリフトの基本的なハンドル操作である、「直進直角走行」、「前進クランク走行」、「後進直角走行」、「後進クランク」の4点の走行方法とハンドル操作を解説します。それぞれのポイントを押さえて安全にフォークリフトを運転できるようにしましょう。
前進直角走行
- 前輪のタイヤを曲がる方向の角の近くまで寄せます。約20㎝程度が目安です。
- バックレストが曲る方向の角の横か若干手前に来たらハンドルを約1回転半切ります。
- 車両の中心が通路の中央まで来たらハンドルを元の位置に戻しましょう。
前進クランク走行
- 前輪のタイヤを曲がる方向の角の近くまで寄せます。約20㎝程度が目安です。
- バックレストが曲る方向の角の横か若干手前に来たらハンドルを約1回転半切ります。
- フォークが曲る方向の角より内側に入ったタイミングでハンドルを戻します。
- 前輪のタイヤを曲がる方向の角の近くまで寄せます。約20㎝程度が目安です。
- バックレストが曲る方向の角の横か若干手前に来たらハンドルを約1回転半切ります。
- 車両の中心が通路の中央まで来たらハンドルを元の位置に戻しましょう。
↓フォークリフトの差し込み長さが一目でわかる!!
後進直角走行
- バックで通路の中央を走行します。
- コーナーの少し手前で曲がる方の角を見ながら、シート中央と角が重なったタイミングでハンドルを約1回転半切ります。
- 曲る時に前輪タイヤと曲がる方の角が20~30cm離れていればリフトのウエイト中心を見て、後方の通路中央の近くまで行ったらハンドルを元の位置に戻しましょう。
後進クランク走行
- バックで通路の中央を走行します。
- コーナーの少し手前で曲がる方の角を見ながら、シート中央と角が重なったタイミングでハンドルを約1回転半切ります。
- 曲る時に前輪タイヤと曲がる方の角が20~30cm離れていればリフトのウエイトを見て、ウエイトが曲る方向の角より内側に入ったタイミングでハンドルを戻します。
- 後進クランクの場合はステップが曲る方向の角の横に来たらハンドルを約1回転半切ります。
- 曲る時に前輪タイヤと曲がる方の角が20~30cm離れていればリフトのウエイト中心を見て、後方の通路中央と重なったタイミングでハンドルを元の位置に戻しましょう。
まとめ
フォークリフトを安全に運転するためには、正しいハンドル操作を行う事が重要です。基本的なハンドル操作とコツを覚えることで、安全で効率的な作業ができるようになるでしょう。
フォークリフトは乗用車とはハンドル操作の感覚は異なりますので、慣れるまではゆっくり慎重に作業を行いましょう。